ステッカーの「仕様」について
ステッカーの仕様
ステッカーを作成するには「仕様」を決める必要があります。「仕様」とは「どんなステッカーを作成するか」ということです。主な項目は次の4つになります。
- 意匠(デザイン)
- サイズ(縦×横)
- 材料(フィルム)
- ステッカーの種類
「意匠(デザイン)」はステッカーの内容です。どんなロゴマークをステッカーにするのか、どんな文言のコーションラベルをつくるのか、文字は何色にするのか、背景はどんな色にするのか、といったことです。
「サイズ」は縦何ミリ、横何ミリということです。
「材料(フィルム)」は色々な種類がありますが、特にご指示がなければ用途等に合わせてこちらで選択させていただきます。詳しくお知りになりたい場合は「材料と特性」をご覧ください。
ここでは、「ステッカーの種類」について詳しくご説明いたします。
ステッカーの種類
弊社では4種類に
ステッカーの分け方に決まった方法があるわけでありませんが、大きくは「カッティングステッカー」と「プリントステッカー」の2つがあります。
弊社ではプリントステッカーをさらに3つに分けて「プリントステッカー(形状カット)」と「プリントステッカー(断裁)」、「ステッカーシート」とし、計4種類にわけおります。
- 1.カッティング系
- 1-1.カッティングステッカー
- 色付きのフィルムをカット
- 2.プリント系 総称して「プリント系のステッカー」
カッティングステッカー
カッティングステッカーとは、色付きのフィルムが文字やイラストの形にカットされているステッカーです。文字やイラストの形にカットされたフィルムが離型紙(裏紙)の上にのっています(図1)。
そのままだと文字なら一画ずつ離型紙から剥がして貼っていかねばなりません。配置を変えずに貼ろうとするとすごく手間がかかります。その手間を省略するため、アプリケーションシート(以下、APと略します)と呼ぶシートを全体にかけてあります(図2)。貼り付ける際は、APに文字やイラストをうつしとって貼り付け(図3〜5)、貼り付けたあとに、APを剥がすと(図6)。貼り付け面に直接描(書)いたようなスッキリした仕上がりになります(図7)。
主な用途は、ロゴマークや、社名等の車両用マーキング用のステッカー、ナンバリング用などです。
さらに詳しくは「カッティングステッカー」のページをご覧ください。
プリント系のステッカー
白地等のフィルムに大判のインクジェットプリンターで文字やイラスト等を印刷するステッカーは「プリント系のステッカー」になります。
印刷してから通常はラミネートフィルムを全面に貼り付けます。ラミネートフィルムの目的は擦れから印刷面を保護したり、紫外線カット機能があれば色褪せの防止、等です。カッティングステッカーのアプリケーションフィルムと違って、ラミネートフィルムは貼り付け後も剥がしません。
インクジェットプリンターは家庭用のものと基本は同じですが、インクが異なります。印刷したものを屋外で貼り付けても、もちろん、雨水に溶け出すことはありませんし、3年程度は目立った色褪せは生じません。さらに紫外線カットのラミネートフィルムをかければ5年程度に延びます。
プリントステッカー(形状カット)
プリントしてから文字やイラストの形等にカットするステッカーを「プリントステッカー(形状カット)」としました。単色であれば色付きのフィルムをカットする「カッティングステッカー(図1)」で作成できますが、2色以上やグラデーションが入って文字やイラストの形にカットする場合はこちらの「プリントステッカー(形状カット)(図2)」になります(グラデーションが入らなければ多色もカッティングで対応は可能です)。フィルムにインクジェットプリンターでプリントしてから文字やイラストなどの形にカットします。
図2のようにグラデーション入りの文字のように貼るものがいくつかに分かれている多パーツ仕様はカッティングステッカーと同じように全体にアプリケーションシート(以下、APと略します)をかけてあります(図3)ので、APに文字等をうつしとって貼り付け、貼り付けた後にAPを剥がします(上のカッティングステッカーの図をご覧ください)。
図4〜6のように文字やイラストが切り分けられずに1つになっている単パーツ仕様が、よく見る、いわゆるステッカーかと思います。通常、APはかけておらず、そのまま離型紙から剥がして貼り付けるだけです。
主な用途は、ロゴマークやノベルティ、キャラクターなどです。
さらに詳しくは「プリントステッカー(形状カット)」のページをご覧ください。
プリントステッカー(断裁)
白地等のフィルムに大判のインクジェットプリンタで文字やイラスト等をプリントして断裁しただけのステッカーです。
主な用途は、コーションラベルや車両のラッピング用などです。
さらに詳しくは「プリントステッカー(断裁)」のページをご覧ください。
ステッカーシート
一枚のシートの上にステッカーが数枚ならんでいるのを「ステッカーシート」としました(図1)。同じステッカーを何枚も貼らなければならない場合は、一枚一枚切り離されているステッカーを貼るより、ステッカーシートにした方が作業効率が向上します。切り離されていると、一枚一枚取り出さねばなりませんし、貼った後、離型紙が散らばります。
また、内容のことなるステッカーを並べてステッカーシートとすることもできます。(図2)。一台の機械にいくつものコーションラベル(図3)を貼る場合は、貼り忘れを防げます。また上の場合と同様に作業効率もあがります。
ノベルティであれば、ロゴマークのほか、主力商品の写真なども一枚のシートに盛り込んで配布することができます。
主な用途はコーションラベルやノベルティ、ロゴマークなどです。
さらに詳しくは「ステッカーシート」のページをご覧ください。